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[書評]ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす

だいぶ以前に読んだ本なのですが、最近見積もりで色々と考える事が多くなり
改めて「ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす」を読んでみました。

この本の優れていると思う点は現場で実際に有用な
見積りのポイントについて多く記載されているところです。
見積り手法などについても記載はありますが、
ステークスホルダーが求める見積とは?や、
過去プロジェクトの実績からの考察など、とても現実的な視点でのアドバイスが多くあります。

本の中でも記載されていますが、
「サイエンスとしての見積り」ではなく「アートとしての見積り」を重点に記載されています。
面白い表現ですね。

以下、気になった部分の紹介とコメント。
また数年後に見直すと違う観点が出てるんでしょうね。楽しみです。

見積りを求められた時は、実際に見積りを行うのか、ターゲットの達成方法を
たずねられているのかを判断すること

見積りにとって重要なのことは、完璧なまでに正確であることより、
有用な情報を提供することである

非常に良くあることと思います。「見積りして欲しい」という要望について
何が求められているか?をしっかり判断することはとても重要です。
スケジュールを優先したい場合、予算は気にしないのでフル機能を搭載したい場合、
決められた予算・スケジュールで優先度に従い機能を搭載したい場合・・・
色々なケースがあり、それぞれで見積り/計画提示の内容が変わってきます。
それを理解せずに単純に工数を積み上げ、スケジュールを引くことはやってはいけないこと。
大体のステークスホルダーからは「ビジネスの分からない奴」と思われてしまうと思います。

ソフトウェアには偏りのない見積りという問題はない。業界のデータは、
ソフトウェア業界には過小見積りの問題があることを明確に示している。』

これ、ホントにそう思うのですが意外にそういう意見を聞かないです。
ほとんどのプロジェクトが予算やスケジュールを超えているのが現状だと思います。
問題だと思うのは、上位層の考えとして、例えば50人月の予算要求があった仕事であれば
30人月の予算でスケジュールを組んでおく。出来ればラッキー、遅れたとしても
もともとの50人月で終わるだろう・・という考えが多い事です。
実際にはそうはならないです。
無理をして組んだスケジュールで遅延が発生していった場合、
ある特定チームの遅れによってモジュール結合が遅れて、その待ちによって
遅延が拡大したり、品質低下によるロスが起きたり、遅延が出れば
余分な報告工数などが増えたり・・・とまともな計画をしていれば
不要であった工数がどんどん増えて行きます。結果ほんとは50人月で終わっていた仕事も
60人月、70人月かかって終わってしまう事になります。
しかしこれをステークスホルダーに理解してもらうのは難しかったりします。

その他色々あるのですが、ややこしい数式のお話は少なく
『考え方』や『仕事に対する姿勢』について色々と勉強になる本でお気に入りです。

見積りというとお金のお話が先にきてしまい、ユーザーと敵対関係になりがちですが
お互いのゴールはプロジェクトの成功であり、その視点から考える事の重要性を思い出させてくれます。


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